少し前に英語版を購入したJohn Maedaの「The Laws of Simplicity」の日本語版がでていたので購入してみました。
なぜまた日本語版を購入するのかと言えば、英語版で一通り読んだとはいえそんなに英語が得意でもないですので、読み落としているところが結構あるのではないかと思うのです。この中で紹介されている10の法則はウェブサイト「The Laws of Simplicity」に掲載されています(日本語訳は日本語版より引用)。
- Law 1: Reduce(削減)
The simplest way to achieve simplicity is through thoughtful reduction.(シンプリシティを実現する最もシンプルな方法は、考え抜かれた削減を通じて手に入る。) - Law 2: Organize(組織化)
Organization makes a system of many appear fewer.(組織化は、システムを構成する多くの要素を少なく見せる。) - Law 3: Time(時間)
Savings in time feel like simplicity.(時間を節約することでシンプリシティを感じられる。) - Law 4: Learn(学習)
Knowledge makes everything simpler.(知識はすべてをシンプルにする。) - Law 5: Differences(相違)
Simplicity and complexity need each other.(シンプリシティとコンプレクシティはたがいを必要とする。) - Law 6: Context(コンテクスト)
What lies in the periphery of simplicity is definitely not peripheral.(シンプリシティの周辺にあるものは、決して周辺的ではない。) - Law 7: Emotion(感情)
More emotions are better than less.(感情は乏しいより豊かなほうがいい。) - Law 8: Trust(信頼)
In simplicity we trust.(私たちはシンプリシティを信じる。) - Law 9: Failure(失敗)
Some things can never be made simple.(決してシンプルにはできないこともある。) - Law 10: The One(1)
Simplicity is about subtracting the obvious, and adding the meaningful.(シンプリシティは、明白なものを取り除き、有意義なものを加えることにかかわる。)
全部で100ページくらいというすぐに読めるくらいのボリュームで平易な言葉で語られていますし、ミニマル原理主義のような極端なスタンスではなく、Law 5にもあるようにシンプリシティとコンプレクシティの両方が必要だというスタンスで語られているため、多くの人にとって現実的で理解しやすいのではないかと思います。読んであっと驚くような法則はありませんが、わかりやすくまとめられていて、複雑かの波に呑込まれてしまったときなどに立ち戻る本としておすすめできると思います。
なお、原書は著者自装ということもあり、英語が苦手ではないとか、John Maedaの大ファン(?)だという場合にはこちらを(も)購入することをおすすめします。日本語版は何故かエディトリアルのクレジットがないのですが、(そのためということではないと思いますが)エディトリアルは原書の方がかなりいい仕上がりだと思います。この点が日本語版のクオリティを少し下げているような気がしてしまったのが残念でした。
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