現在、未踏で開発しているFunnelですが、ソフトウェア部分に関してはだいぶめどが立ってきました。Gainer I/OモジュールとArduino I/Oボード(USB、NG、Diecimila)をターゲットに動作するものを近日中に公開予定です。実際にソフトウェアのダウンロードが可能になるのは数日先の予定ですが、とりあえずのドキュメントなどはGoogle Codeのプロジェクトページで随時追加していっています。
さて、そんな感じでソフトウェア部分はだいぶめどが立ってきたとはいえ、ハードウェア部分に関してはかなり遅れています。というのも、どういう位置付けにするかでかなり悩んでいたためです。Gainerの場合には、I/Oモジュールとライブラリが一対一対応ですが、Funnelの場合にはI/Oモジュールは複数の中から選択可能、ということになっています。ということは、似たようなものを作っても意味がない、ということになります。それぞれの特徴を整理してみると
- Gainer
- 日本国内でさまざまな幸運が重なって結構知られるようになった
- ブレッドボードと組合わせての試作がやりやすい
- I/Oモジュールなので扱いが簡単だがスタンドアロン動作はできない
- Arduino
- 世界的にかなり普及している
- 日本国内からでも低価格で購入できる(アメリカからの送料込みで5000円弱)
- マイコン側のプログラムを書けばスタンドアロン動作が可能
という感じになるのかなと思います。当初、Gainerの低価格版を作る、というのも考えていましたが、がんばって低価格にしてみたもののArduinoと同程度、ということではあまり意味がありません。ということであれば、Gainer やArduinoとは全く違ったものを最初に作った方が良さそうです。
最近、ArduinoもMaxstreamのXbeeシリーズを登載したXbee shieldsというのが発売され(日本円で約6300円)、ZigBeeによるワイヤレス通信が利用できるようになりました。これはかなり便利そうな感じなのですが、Arduinoそのものの大きさが結構大きいこともあり、小型のデバイスに組み込むにはちょっと大きすぎる、という問題はありそうです。
プロトタイピングの段階で、短時間でスタンドアロン「のようなもの」を作るにはワイヤレスはかなり重要なので、できるだけコンパクトでI/Oモジュールに特化したもの、というのは結構便利な気がするのです。ではその方向で、と考えつつ、日本国内で比較的低価格(目安としては5000円)で入手でき、かつ認可も取れているZigBeeモジュールを探してみると、以下の2つくらいになるのではないかと思います。
- Maxstream社のXbeeシリーズ
- ベストテクノロジー社のBTX025 ZIG-100B
このうち、ZIG-100Bは以前実験的にGainerを無線化した時に使いました。シリアル通信部分のリプレースだけに特化してシンプルな構成になっており、サイズも小さいのが特徴です。これに対して、Xbeeシリーズはやや大きめにはなりますが、アナログ入力やデジタル入出力もついていて、かつ世界的に入手可能、というのが特徴です。
Gainerでのアナログ出力(PWM)が利用できないという制限はあるものの、設定だけ済ませてしまえば後はマイコンなしでも動作するのであれば、コスト的にはかなり有利にできそうです(この点に関しては勘違いしている可能性あり)。どうしてもPWMが必要になれば、低価格なシリーズの適当なマイコンを組み合わせるということでそれほどコストを上げることなく対応できるでしょう(せっかく10bitのアナログ入力を持っていますのでこれはそのまま活かしてマイコンとのハイブリッドにしてもいいですね)。ペアで利用する必要がありますのでPC側も必要になりますが、これはCY8C24894かFT232RLを搭載した変換ボードを用意してしまえば+1000円くらいの材料費で十分に実現できそうです。かつ、Xbeeを取り外し可能にしておけば、使い回しもできるようになります。
…などといろいろ考えてみましたが、やはり実際に動かしてみないとわからないなぁ、ということでとりあえずアルファ電子でXbeeのスタータキットを注文しました(キャンペーン中ということで15000円でした)。
なお、最近ではMacのほぼ全機種にBluetoothが搭載されていることもあり、Bluetoothという線も考えられなくはないのですが、消費電力がどうしても大きくなるのと(特に接続時)、過去の経験からも突然認識されなくなったりすることが結構な確率で起きる気がして、今のところはBluetoothという線は考えていません。
もし、「他にもこんな無線モジュールがあるよ」という情報があればぜひお寄せください。
(追記:2007.9.17)
国内ではアルファ電子やRSで取り扱いがあるようですが、Digi-Keyでも取り扱いがありました。TELEC認証済みなのは今のところXBee Proのみということですが、チップアンテナタイプだと約4500円、ということでなかなかいい感じです(ボリュームディスカウントに関しては記載がありませんがちょっとは期待できるかなと…)。
しかし、ProではないXBeeだとDigi-Keyなら3000円を切るということで、できればTELECの認証をとってくれたらなぁ、と思います。価格の面でもそうですが、Proだと出力が大きい分だけ消費電力も大きく、そこも気になるところなのです…。
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