最近、以前に比べるとずいぶん本を読むようになりました。そんななかの一冊がこれです。もともとはブルーノ・ムナーリについて興味を持って調べていた時にたまたま見つけた本だったのですが、いろいろな意味で興味深い内容でした。
水声社
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この本で紹介されているのは、いわゆる絵本から、もはや本とはいえないようなインスタレーションまで、さまざまな本です。マルセル・デュシャンの通称「グリーン・ボックス」やブルーノ・ムナーリの「読めない本」など、有名で既に知っているものもありました。が、西村陽平の「新修漢和大字典」(本を陶器を焼くような高温で焼いた作品)など、全く知らないものも多くありました。
ここのところ、本のことが気になっていろいろと調べ始めていたのですが、「読めない本」についての中川氏の解説の中に共感する部分がありましたので引用しておきます。
ムナーリが『読めない本』を作り続けたのは、本というものがインタラクティブ・アートの最たるものであると考えてのことではないだろうか。見る人がその手指で頁をめくっていかなければ、本はその本当の姿を現さない。エンニコ・ムッサーニ派『読めない本』のことをことを、戸棚、アコーディオン、劇場、カレンダー、メリーゴーラウンド、望遠鏡、トンネルなどにたとえている。ページをめくるドキドキ感と突然開かれる視界とをみごとに表現しているではないか。
電子書籍ではなく、紙に印刷された本の場合、その内容がインタラクティブに変わるということはないのですが、確かにこうした意味で「インタラクティブ」だといえると思います。この文章を読んで、いろいろとおぼろげに考えていたことがずいぶんすっきりしてきた気がします。それについてはまた後日…。
なお、この本の中で何度か登場していますが、「うらわ美術館」はぜひ一度訪れてみたいと思います。「ブック・アートの世界」で紹介されている本も、一部にはまだ購入できるものがありますが、昔出版されたものに関しては入手困難なものがほとんどです。広く一般に流通すべく発売された本が、美術館にいかないと読めないというのはなんだか不思議な気がしますが、ちゃんと読める状態で保管されているというのはとてもいいですよね。

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