リーンの翼:一挙無料配信
リンク:「リーンの翼」公式ホームページ
原作者にして総監督である富野由悠季の誕生日(11月5日)を記念して、 24時間限定でリーンの翼」全6話を一挙無料で配信いたします。 是非この機会に最新の“バイストン・ウェル”サーガをお楽しみください。
DVDの第1巻は予約して購入したのですが、第2巻以降はなんとなくタイミングを逸してしまい、ネット配信でもDVDでも観ることなく現在に至っていました。が、本日正午より無料配信ということで、この機会に第2話~最終話までを一気に見てみました。
一気に全5把、正味約100分を観たというせいもあると思いますが、正直な印象としては「全26話でやってくれたら面白い物語になったのだろうけど…」という残念感が残りました。富野監督の作品は、∀ガンダム劇場版「地球光」やZガンダムの劇場版など、かなり高密度なものが多く、これはこれで独特の持ち味になっていると思います。しかし、もともと長い物語を一気に圧縮したこれらの作品と異なり、全6話という短い時間の中で描かれた今回の物語は、かなり消化不良だったように思います。
特に、エイサップ鈴木とリュクス・サコミズの関係の深まりはかなり唐突な印象を受けてしまいますし、サコミズ王の言動に関しても、かなり突飛な印象を受けてしまいました。もちろん、何度も見直していけば、さまざまな伏線が張られていてつじつまはあっているのだと思うのです。しかし、全く新しい物語を観るにしては、圧縮されすぎていて体感として納得して行く余裕がない、という気がします。もともと壮大な物語をこれだけの時間でまとめるのであるから仕方がない、と思いつつも、もっと噛み砕いて描いてもらえていたら…と思ってしまうのです。
また、物語の中でかなり重要な役割を果たすオーラバトラーの描かれ方も、いまひとつ残念感が残りました。劇場版Zガンダムでは、かなり理想に近い形でモビルスーツが描かれていた気がするのです。単にディテールを見せて行くだけではなく、全体のテンポを崩さずに、うまく細かい描写を織り込んだ「星を継ぐ者」などはかなりすごいと思ったのです。しかし、この作品でのオーラバトラーは、いまひとつ動きに切れがなく、戦闘シーンでもやや緩慢な印象を受けるカットが多かったように思います。デザインやモデリングはかなり興味深いものだっただけに、肝心の「動き」に関してまだまだ追求できたのではないかという気がしてしまったのが残念でした。
などなど、書き始めるとネガティブな感想ばかりになってしまいますが、最初の「聖戦士ダンバイン」をはじめとして、バイストンウェルという世界はとても好きな世界なのです。それだけに、「富野監督が再びバイストンウェル物をやる」という噂を聞いたときにはとても楽しみでした。今回の全6話をパイロット版として、全26話くらいのテレビシリーズに、なんて展開はないものでしょうか…?
そうそう、最後になってしましましたが、エンディングで使われている「My Fate」はとてもいい曲だと思います。CDを買うつもりで注文し忘れていましたので、早速この後で注文しておこうと思います。
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ (2006/03/23)
いろいろと否定的なことを書きつつも、富野監督は「海のトリトン」以来のファンですので、次回作はとても楽しみにしています。次はどんな世界の物語になるのでしょうか?

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