最近、どこかで話題になっているのを見つけて気になった「宇宙エレベーター」を読んでみました。タイトルから、様々な宇宙エレベーターについて解説した本かと思っていましたが、タイムマシンからシュメール文明まで、かなり幅広い話題を扱った本でした。
印象的だったのは、もしタイムマシンが実現できたとすると、わずかな時間を移動するだけでも宇宙空間の中ではかなりの距離を移動することになってしまい、それをうまく利用すると軌道上まで一瞬で移動できるのでは?という話でした。今まで、SFなどで宇宙エレベータやタイムマシンのことを知り、別々にいろいろと想像をめぐらせて見たことはありましたが、その2つを密接に関連したものと考えたことはありませんでした。いわれてみれば、地球は常にかなりの速度で動き続けているのですから当たり前のことなのですが、自分にとっては新鮮な指摘でした。
また、たびたび登場する失われた文明、「シュメール文明」のことも、この本の中で引用された様々な石碑の文章を読むにつれ、とても興味深いものに思えてきました。古代の文明の記録に出てくる、現代よりも進んでいるのではないかと思われる科学技術を紹介した後の
今の科学を駆使して、もっと高度な技術を搭載した航空機は造られ続けていくけれど、ダ・ヴィンチから生まれたとされてる飛行技術の進歩に向かう旅は、実は緩やかな弧を描いて古代に戻って行くのかもしれない。私達の旅は、未来ではなく過去に向かっているのかもしれないのだ。
というのは、確かにその通りかもしれませんね。扱っているトピックは高度な物理学などの話題が多いですが、言葉はきわめて平易で親しみやすく書かれていますので、どこかで見かけたらなんとなく手にして読んでみるといろいろな刺激になる本だと思います。

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