以前、MediaWikiでの多言語対応というエントリーを書きました。これは、GAINER.ccのウェブサイト用に用いているMediaWikiで多言語のコンテンツを扱おうとした時の問題点と、その時に思いついた対応方法を書いたものです。2006年6月にとりあえず公開してから、必要に応じて順次書き足して現在にいたるのですが、いろいろな方から「できればもうちょっと改良した方が…」というコメントをいただきます。
今後、GAINERという環境を広めていこうとするのであれば、ウェブサイトやチュートリアルなどをどう使いやすく充実したものにしていくのかはとても重要です。この話題に関して、ここ2週間ほどIAMASのPDP(プログラマブル・デバイス・プロジェクト)のメンバーで、GAINER.ccも含めて代表的なフィジカル・コンピューティング関係のサイトなど(例:Arduino、Wiring、ITP)を調査していました。
その中で、いろいろと現在のGAINER.ccに関する問題点が見えてきました。その中で、システムに関係すると思われる項目を挙げていく、次のような感じになるかと思います。
- 日本語、英語、韓国語という3つの言語ごとに別々のページを用意しているため、どれか1つの言語のページを更新した後、他の言語のページを更新するのが非常に面倒。
- 日本語圏以外の人がウェブサイトを訪れた時のことを考慮して、デフォルトの言語を英語に設定している。MediaWikiではデフォルトの言語でしか検索が働かないため、日本語や韓国語のコンテンツに対して検索を行うことができない。
- スキンなどを用いてカスタマイズすることが可能になっているが、方法が複雑で実際に作業しようとすると結構大変。また、デフォルトで用意されているスキンはいずれも使いやすいとはいえないもので、カスタマイズする際にちょうどよいベースになるものがない。
- セキュリティ関連のアップデートがしばしばリリースされるが、パッケージが大きく作業に時間がかかるため、ちょっとした空き時間でメンテナンスするということができず、対応が遅れてしまいがちになる。
こうした問題に関しては、私が知らないだけで何か解決方法があるのかもしれませんし、MediaWikiならではの便利な機能もたくさんあります。しかし、もう少し基本システムがシンプルで、かつ必要なカスタマイズがやりやすいwikiを探した方がいいかなぁと思い始めました。
そこで、以下のような条件で探してみました。
- 多言語のコンテンツを1つのページに集約して表示する段階で必要な言語だけ表示できる
- メニューなどの多言語対応が簡単にできる
- Flickrのようにタグを設定して同じコンテンツをさまざまな角度からみられる
- メンテナンスが容易
- デザインのカスタマイズが容易
探し始めた当初は、こんな都合のいいのがあるかなぁと思っていましたが、PmWikiが良さそうだということが分かってきました。PmWikiは、NYUのITPのウェブサイト(外部向けのものではなく内部向けのもの)などで使用されているシステムです。基本となる機能は比較的シンプルなものですが、Cookbookというプラグインで必要な機能を簡単に追加していくことができます。
早速、試しに次のところに設置してみました。とりあえず、必要とする機能が思ったように動作するかどうかを確認するためだけのものですので、内容はでたらめですが、ほぼやりたかったことが実現できそうだということが分かりました。
今回のテスト的な設置にあたって参考にしたCookbookは以下のものです。他にもいろいろと使えそうなCookbookがたくさんあり、いろいろ試しているだけで時間が過ぎてしまいそうです(笑)。
来週以降は、実際に予定しているコンテンツの一部を入れてみて、うまく使えそうかどうかを検証してみようと思っています。
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