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2006.08.23

Make日本語版vol.01

Make: Technology on Your Time Volume 01
オライリー・ジャパン
オライリー・ジャパン (2006/08/24)

米国ではかなり力を入れた展開をしているMakeの日本語版が発売になりました。英語版は季刊の雑誌という扱いなのですが、日本語版は英語版を再構成した書籍という扱いなんだそうです。お値段は税込1575円ということなのですが、Amazon.co.jpで英語版を購入しても約1600円ですから、「英語版のMakeに興味はあったけど英語はちょっと…」という人にとってはとてもリーズナブルな価格設定だと思います(書籍ということで広告の掲載もありませんし)。

日本にもDIY系の雑誌はたくさんあるのですが、Makeはそれらとは一線を画していると思います。オライリーといえば、コンピュータのプログラミング系の出版社として非常に有名なところですが、そこがDIY系の本を出すと聞いて、最初はなぜだかよくわかりませんでした。

しかし、「自分の欲しい物は自分で作る」という底知れないパワー(米国のよい面の1つだと思っています)と最新のテクノロジーを自分のものとして使うことに関する強い関心、それに卓越した紙面デザインが組み合わさった結果、他にはないユニークな雑誌を実現しています。また、このブログでも再三取り上げていますが、Make blogは毎日にかなりの頻度で記事が更新され、日曜大工的なDIYからアートまで、さまざまなものづくりの活動について知ることができ、とても刺激になります。

もちろん、日本でも昔からのいわゆる電子工作を始め、最近ずいぶん一般化した感のある二足歩行ロボット製作など、最新テクノロジーを駆使したDIYはかなり盛んなほうだと思います。しかし、Makeのターゲットとしているところは、それとも少し違うところにあるようで、両方の分野を同時に眺めることで、より面白い世界が見えてくるような気がしています(この点に関してはまだうまく言葉に表せないのですが…)。

 

そんなMakeの日本語版が発売されると知り、期待半分、不安半分でしたが、結論としては杞憂でした。内容は基本的に英語版の翻訳なのですが、部品の入手性に関する情報などが翻訳の段階で追加されていたり、翻訳者による追加検証の記事などがあったりと、単なる翻訳ではありません。こうした細かいところに配慮されていることからも、Make日本語版に対する意気込みが感じられます。翻訳そのものも丁寧で、元の記事の面白さをできる限り伝えようと努力しているのがよく分かります。

個人的に興味深かったのは次の記事です(目次はこちら)。これらの記事は、一度は英語版で読んでいるはずなのですが、あらためて日本で読み直すと、英語版で読んだ時には読み落としてしまっていた内容に気がつきました。初めての方にとっては面白いと思いますし、英語版を既に読んだよという方にとっても私と同じような発見があるかもしれません(笑)。

  • 現実世界を「プログラム」するところ、ファブラボにようこそ
  • エンジニア最後の世代(コリィ・ドクトロウ)
  • ビデオゲームを現実にする

vol.2からは日本語版オリジナルの記事も追加されるということですし、Make blogの日本語版も予定されているようですので、今後の展開が楽しみです。

そういえば、オライリーといえば最近Craftという新しい雑誌が創刊されましたね。こちらも、どんな展開を用意しているのか楽しみです。

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